関西医科大学 形成外科学講座

Kansai Medical University, Dept. of Plastic and Reconstructive Surgery

言語治療

ことばの外来

形成外科には言語聴覚士が2名(常勤1名、非常勤1名、1名は臨床発達心理士でもあります)いることばの外来が併設されています。
平成3年、口唇口蓋裂の赤ちゃんが当科で口唇裂や口蓋裂の再建、再形成手術をうけたあと、お母さんたちのさまざまな不安や心配(哺乳、離乳食、その後の食事、そしてことばの発達、発音など)に対する相談や、必要に応じたことばの治療を行うことからはじまった外来でした。現在当科の口蓋形成術後の言語成績は80%以上が術後に正常なことばを自然習得するという結果を得ています。これは全国的に見てもトップクラスの手術成績です。口唇口蓋裂の方々は初回手術のあと、顎裂部の骨移植術、歯列や上下顎の矯正治療など、成人までのライフステージに応じて種々の治療が継続されますが、これら治療と並行して発音に変化がないか経過観察しながら、必要に応じてことばの治療も行うことがあり、口唇口蓋裂の方とは長いお付き合いをすることになります。

そのほか現在は、生まれた時のいろいろな病気が原因でことばの発達が思うように進まない、あるいは原因はよくわからないがことばがなかなかふえない、発音がはっきりしない、ことばがつまる、といった心配のある方々も多く受診されています。小児科や耳鼻咽喉科、地域の保健センター、療育施設、学校関係から紹介されて来られる方々も多いようです。
受診されますと、まず発声発語に詳しい当科医師がお会いし、形成外科的に器質的な疾患が原因ではないかをお調べし、なるべくその場に言語聴覚士も同席するようにして、今後の必要な方針を検討し、その後はことばの外来でお会いすることになります。

子どもの場合:
①口唇口蓋裂の有無にかかわらずどの方も、言語発達遅滞の有無を評価します。
②発音不明瞭がある場合、口唇口蓋裂など器質性の発音の障害の方は可能な場合3歳台からことばを話すために必要な呼気の使い方が上手になるための練習を開始し、4歳台以降発音不明瞭があるときは鼻腔通気度検査、鼻咽腔内視鏡検査、3DCT検査など医学的な検査を実施し、発音不明瞭の原因を診断したのちに発音の練習をします。
③器質的には異常がない機能性の発音の障害の方々の中に、近年発達障害の方の発音不明瞭の治療が増えております。関連機関と連携しながら、発音の指導と並行して「聴く」ことに重きを置いた指導を行っています。

成人の方の場合:
上記②から開始します。
吃音の方は基本的に呼吸とリズムの障害に対する治療を行っております。
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